2 ~ 4人用 / プレイ時間 50分 / 対象年齢 8歳以上
【まさか、本気の、林業ゲーム】
●緑の砂漠とは?
『緑の砂漠』とは、現在の日本の森林が抱える問題を象徴する、すこし刺激的な言葉です。日本は国土の3分の2を森林が占める森林大国です。森林の約40%が、戦後住宅材として人工的に植えられたスギやヒノキなどの針葉樹林です。
人工林の健全な成長には、下刈りや間伐などの定期的な整備が必要です。ところが、十分な手入れがなされず放置された人工林が増え続け、今問題になっています。さて、放置された人工林はどうなっているでしょうか。
それらは、一見緑豊かな森に見えます。しかしよく観察をすると、幹は痩せ細っていて建材には向きません。森には小鳥や動物の気配がありません。
手入れがされていない針葉樹林では、木の上部で葉や枝が光を遮断しています。光が届かない地面には下草が生えず、木の根がむき出しになっています。森が本来持っている治山・治水機能も失われしまっているのです。このような現象を緑の砂漠と呼びます。
●ゲーム概要
『緑の砂漠』は現代の日本の里山を豊かな美しい森によみがえらせる、森林再生ボードゲームです。
最初は、真っ暗な人工林。プレイヤー達は、森に携わる職業になります。緑の砂漠”化した人工林を整備して、森に光を導き入れて、コナラやブナ、カバノキなどの広葉樹を植樹をします。森の再生がうまくいっていると、森にたくさんの動物が戻ってきます。そして、最後には・・・クマが帰ってくる!
そう、再生と癒しのボードゲームなのです。
●ゲームの特徴
『緑の砂漠』ボードゲームの6つの特徴をご紹介します。
①タイルめくり、配置ゲーム
ボードを埋め尽くした針葉樹タイルを間伐で取り除き、森に光を導きます。
そして、林道を整備し、植樹で広葉樹タイルを置きます。
盤面は次第に賑やかになり、多様性のある森へと蘇っていきます。
②不思議な陣取り
『緑の砂漠』はちょっぴり不思議な陣取りゲームです。
森はみんなで育てて共有する資産です。
陣取りでは互いに牽制しつつも、森を守るプレイヤー同士は協力関係にもあると言えます。
③自由な移動、不自由な移動
ゲームの序盤、森での移動はとても大変です。
間伐がすすみ林道が整備されていくと、移動の制限が解除されて行動範囲が広がります。
実際の間伐作業においても、林道の確保は大変重要なのです。
④動物の帰還によるマルチエンディング
森全体の多様性が上がると、森に動物が帰ってきます。
このゲームのポイント:ゲーム終了時、回帰した動物の種類数によって、どんぐりチップの価値が変わります。
植樹を重視した戦略が果たしてうまくいくでしょうか?
ゲームの終了条件を巡る熱い駆け引きがあるでしょう。
⑤テーマとシステムの融合と知育要素
『緑の砂漠』は中量級のファミリーゲームです。
プレイヤーの行動は全て、実際の森林保護活動とつながっています。
ゲームを通じて、新たな”学び”や”気づき”があるのです。
⑥多彩な展開で繰り返し遊べる
『緑の砂漠』は展開の多彩さが大きな魅力です。
遊ぶたびに新しい発見があります。
森林再生というテーマを掘り下げながら、ときには邪魔をし、ときには協力して・・・。
家族や友人と、「遊び」と「学び」を融合した”新しい体験”を共有できるでしょう。
●内容物
ゲームボード x1
樹木タイル x51
スタートプレイヤータイルx1
職業タイル x4/道具タイル x8
得点チップ x36
小鳥コマ x10/動物コマ x5/小屋コマx4/人物コマx4
得点マーカーx4